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お仕事や活動について
私の仕事はITエンジニアとして、Microsoftの技術的プロダクトのユーザーへのサポートをしたり、コミュニティーの方からのフィードバックを本社のプロダクトチームに伝えて、より良い製品づくりになるようにすることです。
エンジニアとして成長できるよう、常に情報をキャッチアップできるようにしています。
女性のエンジニアを増やしたい!という想いから、仲間と一緒に女性エンジニアコミュニティー「Code Polaris」を立ち上げて活動しています。昔からお絵描きが好きな子供で、今も副業としてたまに絵や漫画を書いています。
昨今、生成系AIが話題ですが、「エンジニア」×「イラストを描く」という得意なことを掛け合わせて何かしたいなと思って勉強しています。
学生時代について
学生時代は、女子高・女子大と、ずっと女子校でした。
勉強の科目でいうと英語が得意でしたね。ハリーポッターの原書を読みたくて英語を頑張ったのがきっかけです。中学で英検準2級(高校中級レベル)を取りました。
プログラミングは英語が使えないとしんどいことが多くてとても重要なので、今となればとても良かったです。逆に、数学は苦手でした。
ところで、文系出身のエンジニアということで、私はよく「プログラマーになるには数学は必要ですか?」という質問をいただきます。
正直、プログラミングにおいて数学は必要です。必要ですが、必ずしも「数学が得意でないとプログラミングは何もできない」わけというではありません。
数学の知識が必須なところは、例えば、そういうのが得意な人たちがライブラリ化(API化)して我々アプリ開発エンジニアが使いやすいようにしてくれたりしていますし。学習済みのAIモデルをAPI経由で使えたりね。でもやっぱり、たとえば人工知能の開発、統計学、ゲームプログラミングの物理エンジン周りなど、一部の分野は数学の高度な知識が必要だと思います。
また、その分野以外でも、基本的な数学の知識を持つことは、プログラミングの理解と応用に役立ちますね。論理的思考は必須だし。
人生やり直せるなら、学生時代にもっと数学を頑張ればよかったです。
プログラミングとの出会い
初めてプログラミングに触れたのは、大学時代、webサイトを作るときに必要になって (HTML/CSSを経て)JavaScriptを書いたときでした。
私が初めて自分のパソコンをゲットしたのは、大学入学祝いで両親から買い与えられたデスクトップパソコン(OSはWindows Vista)でした。一緒に買ってもらったペンタブでデジタルでお絵かきするようになり、自分の作品をもっと多くの人に見てもらいたくて、自分で個人サイトを作り始めました。
そうすると、web開発のほうにどっぷりハマりはじめ、最初は手段でしかなかったプログラミングだったのですが、徐々にそれ自体に興味が移行していきました。
ただ、私立女子大の英文科(受験科目に理系科目が無かった)という環境もあり、周りにプログラミングに興味を持っている友達がいませんでした。(今は義務教育でプログラミング教育が組み込まれているらしいですね、たいへん羨ましいです…。当時はまだプログラミングのプの字も知らない子が多かったです。私もそうでした。)
なので、プログラミング仲間をインターネット上で探すため、Twitterを新しく始めて、プログラミングの話をしている方々を次々にフォローしていきました。大学の同じ教室にはひとりもいなかったけど、ネット上にはプログラミングが大好きな人がたくさんいて、居場所を見つけたようでとても嬉しかったのを覚えています。また、大学の授業で、プログラミング教育用につくられたビジュアルプログラミング言語 Scratchに出会いました。英文学科だった私が唯一取れるプログラミング系の授業で、教員免許取得のために開かれていた授業でした。
オブジェクト指向の考え方や、大体のどのプログラミング言語でも必須である制御構文の知識を習得しながら、マウスポチポチでゲームを作り上げられるので、プログラミング入門にとても良い言語だと思いました。これからプログラミングを学ぶという方にぜひオススメの言語です。
取材日:2023/10/26
千代田まどかさん
- 所属:
- Microsoft Cloud Developer Advocate
ITエンジニア、時々漫画を描いています!
中高生へのメッセージ
IT系に興味を持ってくれたら嬉しいです。いまの時代は日常生活、お仕事、いろいろなところでITが関わってきている時代です。
どんどん情報は変わっていく、進化していく業界なので、常に学び続けることが必要になりますが、IT業界はとてもおもしろいし、学び続けることが好きな人には向いていると思います。
いまの若い世代の方々は、これからの未来を創り上げていく、世界の宝物だと思っています。
そんな皆様がこの世界に飛び込んできてくれるのを、とても楽しみにしています!
関連サイト
▼Chomado's Blog
https://chomado.com/