取材日:2023/10/27

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林 慶浩さん

研究分野:
高分子物性
所属:
統計数理研究所

2022年度「富岳」成果創出加速プログラム次世代研究者賞受賞者の林先生にお話しを伺いました

 

仕事内容、この仕事・研究を志した理由

(現在の研究内容とどう役立っていくかを教えてください)
研究内容の詳細は是非関連動画をご覧ください。
私は高分子材料(ゴムやプラスチックなど)の材料を開発する研究をしています。
材料にはゴムだったらよく伸びるとか、耐熱性が高いなどの特性があります。欲しい特性の材料を人の手で(実験で)作ると非常に労力がかかりますが、それをスーパーコンピュータを使ってシミュレーションして開発しています。
話は近年注目されている「データ科学」という分野にまたがりますが、高分子材料シミュレーションによるデータをデータベース化し、材料データベースの開発と、実験データとの不一致を機械学習で補正するということを行っています。そこで高分子物性自動計算システムRadonPyを開発、統数研・3大学・19企業が組織の垣根を越えてデータを共同生産・共有できるコンソーシアムを作りました。

子ども時代に好きだったこと

私はプログラミングが好きな子どもでした。周りにプログラミングをやっている人もいなかったので、市の図書館から本を借りてきて独学し、ゲームを作っていました。初めに勉強したのはN88-日本語BASICです。そのあと、C言語やPythonなども勉強していきました。
学校の勉強は物理とか数学が好きでしたね。

今後研究をどうしていきたいですか

一つはRadonPyをさらに拡張していきたいと考えています。今はたくさんの専門家でそれぞれのノウハウに頼っているのですが、今後は専門家のノウハウを誰でも使えるようなソフトウェアにして、民主化していきたいと考えています。
2つ目は、データサイエンスを使って、材料の研究をさらに高度化していきたいと考えています。例えば、話題のChatGPTに代表されるように、画像や言語については膨大なビッグデータがありますが、材料の分野についてもさらなるビッグデータを作っていきたいと思っています。

 

中高生へのメッセージ

私は「楽しい」と思うことを大切にするのがいいと思います。
進路に迷うことがあれば、どれが一番楽しいかを考えてみて、一番興味があることに挑戦するようにしてきました。
どんな仕事にも大変なことがあると思いますが、研究者も大変なこともあります。
だけど、楽しいからこそ頑張れることもたくさんありますよ。

“自分が好きなこと”は周囲の人“みんなも好き”というわけではないので理解されないこともあるかもしれませんが、自分が楽しいと思うことに挑戦してみてください。  

 

関連サイト

▼次世代研究者賞インタビュー動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=jtjoDnY1fU8