2024/01/25
第34回全国高等専門学校 プログラミングコンテスト
福井県鯖江市 サンドーム福井で10月14日~10月15日の2日間、全国高等専門学校プログラミングコンテスト「みせよっさ∞の可能性」が開催されました。
1990年から続いているイベントで、日頃からプログラミングを切磋琢磨する全国の高専生が集まります。開発したプログラミングをプレゼンしたり、競技プログラミングで戦ったりと、とても活気のある様子でした。
とても大きな会場がたくさんの高専生や見学に来られた方で賑わっていましたよ!
(当日の様子はYouTubeでもライブ配信・公開されています。高専プログラミングコンテストサイトにてご覧ください)
へぇ~!そんなに長く続いているコンテストなんだね。
全国から選抜された高専生が一同に集まるんだ。
高専生たちが日ごろの成果を披露する日で、とても活気がありました。
「高専プロコン」と呼ばれているそうです。
私は、1日目に伺いましたので、会場の様子をレポートしますね!
高専プロコンは3つの部門 競技部門、課題部門、自由部門 に分かれています。
まずは競技部門をご紹介します。
対抗戦で予選を勝ち抜いたチームのみが本選に参加することができます。
本選に進んだのは、全国から55チーム、海外から4チームの計59チームです。
競技内容は、コンピュータを用いた時間競争、精度競争、最良解探索競争等で、毎年異なるテーマで実施されており、今年はコンピュータによる「2チーム対戦型陣取りゲーム」題して「決戦! n乗谷城」です。
タイトルは開催地の福井にちなんだ名前ですね!
2日間に渡って熱戦を繰り広げます。
この競技部門で重要なのは、どれだけ効率のよいプログラムを作ることができるか(いかに早く計算できるか)、ミスへの対処など、過去の大会ででもあらゆる面で完成度の高さが要求されてきたとのこと。
YouTubeでも当日の様子を見ることができるので是非見てみてください。
会場を盛り上げる先生の実況があるので臨場感があって楽しめます!
熱戦の中、優勝に輝いたのは福井高専のチーム「蟹高専」でした!
どのチームも、この日のために試行錯誤をして、頑張ってきた様子が伺えました。
次に、課題部門・自由部門をご紹介します。
課題テーマは違いますが、どちらも自分たちで形にした作品について、プレゼンやデモンストレーションなどで評価を受けます。 展示会場では実際に作品を作った学生さんとお話をしたり、体験させてもらったりと、どのブースでもワクワクさせられました。
課題部門は、与えられた課題テーマに沿った独創的なコンピュータソフトウエア作品を募集していました。
今回の課題テーマは「オンラインで生み出す新しい楽しみ」。
コロナ禍で大きく変化した生活でオンラインはより生活に密接するようになってきましたね。
おもしろそう!どんな作品があるんだろう…?課題があるといっても、自由度が高そうだね。便利とか役立つではなく“新しい楽しみ”というのが素敵だな。
自由部門は、参加者の自由な発想で開発された独創的なコンピュータソフトウエア作品を募集していました。 既成の枠にとらわれない自由な発想で考案された作品を見ることができます。
過去の自由部門の優秀作品がIPA未踏ソフトウェアに採択されたり、マイクロソフト社のImagineCupで優秀な成績を残す等、コンテストの枠を超えて高い評価を得ているそうですよ!
どの作品もご紹介したいのですが、ここでは最優秀賞を受賞されたチームをご紹介します。
課題部門での最優秀賞は、中盤から始まる将棋を開発し、将棋の練習方法を提案した熊本高専(八代キャンパス)の「転生将棋-新感覚中盤トレーニング-」でした。 将棋は大きく、序盤・中盤・終盤に分かれますが、中盤はいわば義務教育が終わった学生と同じで「何でもしていいよ」と言われている状況で、実践の中で中盤力を高めていくしかないのだそう。
そこで、序盤戦を無くし、中盤力を効率的に鍛えられるようにしたそうです。
詳しい説明はこちら→高専プロコンサイト予選資料(app10023.pdf (procon.gr.jp))
自由部門での最優秀賞は、“わびさび”の美を体験できるシステム「わんもあ」を提案した香川高専の「わんもあ-砂と鏡で創るもう一つの世界-」
現代をせわしなく生きる中で感じられる場面が少なくなった「わびさび」を砂と時間の流れを使って感じることができます。
コンテンツの優秀さだけでなく、その心まで素敵だなと思いました。
砂の上にボールを置いたり、木を刺したりすることで映像が生まれます。
詳しい説明はこちら→ 高専プロコンサイト予選資料(app20002.pdf (procon.gr.jp))
他の作品もたくさんご紹介したいところなのですが、魅力的なものが多く全てを紹介できないので、是非YouTubeでご覧くださいね。
最後に、おもしろい!と思った企画をご紹介します。
当日は学生交流企画として、「名刺クエスト」が行われていました!
学生同士や企業の方たちで名刺交換を行い、その数を競うのだそう。
積極的に名刺交換をする習慣もつき、たくさんの名刺交換に慣れるこの企画はとても面白いと思いました。
私もたくさんのお名刺をいただきましたが、ただ交換するだけではなく、名刺交換をきっかけにたくさんお話ができて、とても楽しかったです。
名刺クエストの順位も発表があり、賞品もあるとのこと。
学生時代にこのような経験ができるのはとても素敵ですね。
私は初めて参加しましたが、プログラミングをいつも頑張っている高専生が全国から集結し、いろいろな発想やアイディアを見ることができました。
作品展示を出している学生の皆さんも、他の学校の展示を見たりしてワクワク楽しんでいましたよ!
高専に興味がある中学生にもぜひ、見てみてもらいたいイベントです。
来年は奈良で開催が決定しました。
是非、会場に足を運んでみてくださいね。
参考サイト:第34回福井大会(2023) (procon.gr.jp)
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