2023/08/22
スパコン「富岳」体験塾 東京会場
「富岳」を使っているのは、どんな人達だと思いますか? 大学や公的研究機関、民間企業で研究開発に従事している人達、みなさんが想像する研究職の方々が「富岳」を使っています。
そんな中、もっと若い世代に「富岳」に触れ、実際に「富岳」を使ってもらいたい という想いからできたのが、今回レポートする、スパコン「富岳」体験塾です! 中学生、高校生、高専生が「富岳」に触れることができる数少ない機会です。
中学生でも「富岳」を使うことができるんだ!いつから開催されているイベントなの?
このイベントはスパコン「京」が稼働している時期の2018年に始まりました。そして2021年の「富岳」の本格稼働開始のあとも、継続して毎年開催されています。 2022年までは「富岳」のある神戸でのみ開催されていましたが、 今年度は東京大学情報基盤センターの全面的なご協力のもと、東京での初開催が実現しました。
東京では初開催だったんだ!イベントはどんな様子なのかな?
8月7日(月)セミが大合唱する酷暑の中、東京大学情報基盤センターに中学生~高専生が集まりました。
2日間の連続イベントのため、長野から泊りがけで来てくれた人も。参加した皆さんは、中学2年生から高専5年生まで計18名。日頃からプログラミングに取り組んでおり、自分で作ったプログラムを「富岳」で実行できることを楽しみに集まりました。 講師は一般財団法人高度情報科学技術研究機構(RIST)利用支援部の松岳大補 (博士)です。 松岳 (博士)は普段は「富岳」の利用者である研究者の方々が、「富岳」を利用するときの技術的なサポートをするお仕事をしています。
普段から研究者のサポートをしている人が講師なんだ!
どんな講義なのかな?
「富岳」体験塾の課題の内容
講義は大きく3つ。講義を聞いて、課題に取り組んでいきます。
- 「富岳」にログインをし、使えるようにすること
- 「富岳」や計算機について知ること
- MPI並列計算について
「富岳」を使うには、「どんな研究をするのか」「誰が使うのか」等、厳重な審査を受けてアカウントを発行してもらうことが必要です。 発行された自分のアカウントにログインをしていくのにもワクワクしながら進めました。
普段触っている自分のPCとはちょっと違いますが、今年新しく開発された、ブラウザ上で「富岳」を使用できる「富岳」Open OnDemandを利用したので、参加者はすぐに慣れていきました。 ウェブブラウザからは「富岳」の利用状況を確認することもでき、“同じ時間にたくさんの研究者の方が使っている!”と実感した参加者もいました。
課題はどんな様子で取り組んでいるのかな?
セル・オートマトンに挑戦!
TA(ティーチングアシスタント)の先生に質問しながら、課題を進めていきます。 だんだんとセル・オートマトンの結果が出てきました!
今回の課題ははじめの問題が結構難題でしたね。 プログラミングの知識だけでなく、数学の知識も必要で、今までの学校などで学習してきた知識も関わってきます。 でも、大丈夫。TAの先生たちが、それぞれの進捗や理解度に合わせて丁寧に教えてくれます。
MPIを使った並列計算はスパコンの性能を発揮するために必要です。初めて挑戦する人がほとんどだったのではないでしょうか。
「富岳」の紹介動画を見て、バーチャル見学を行いました
わぁ!バーチャルで「富岳」の見学ができるんだ!
「富岳」について詳しく知るのもおもしろいね!
2日間、プログラミングに取り組むなんて、とっても疲れた~!でもとても充実していた!一生に一度の機会だったかもしれない!! と疲れながらも笑顔でした。
自分で作ったプログラムを「富岳」で実行できる経験はなかなかできないことです。 毎年開催されるSuperConを目指して頑張っているという声も聞きました。SuperConも頑張ってチャレンジしてみてくださいね。
2日間プログラミングをやったことはないし、大変そうだけど、「富岳」を使える機会はそうないから、来年挑戦してみようかな!
今年は募集締め切り前に満席御礼となりました。興味のある方はお早目にお申込くださいね。
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