ご挨拶
誕生から4年。現在も、世界最高水準の性能を誇る
スーパーコンピュータ「富岳」。
文部科学省のプログラム※で生まれた様々な研究成果に
加えて、
今年は、文部科学省が推進する政策対応利用課題、Society 5.0推進利用課題の成果についても
第一線の
研究者から、皆様に向けてわかりやすくご紹介します。
「「富岳」って何に役立っているの?」
という方、必見です。
オンライン開催です。どなたでもご参加いただけますので、
ぜひお気軽にお申し込みください。
※「富岳」成果創出加速プログラムとは
プログラム タイムテーブル
本シンポジウムは終了いたしました。多くの方のご参加ありがとうございました。
講演とパネルディスカッションの動画を公開いたしました。ぜひご覧ください。
(サイト内「YouTube」ボタンで動画にリンクします)
「富岳」活用の様々な研究
研究概要ポスター一覧
様々な研究と「富岳」活用の情報が、
ポスターでご覧いただけます。
• 成果創出加速プログラム20課題
プログラム
セッション
01
4講演
安心安全な社会の実現
内閣府における長周期地震動の検討
~日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に係る長周期地震動の検討に至るまで~
政策対応利用課題(内閣府)
豪雨防災、台風防災に資する数値予報モデル開発
政策対応利用課題(気象庁)
経済活動と感染拡大防止の両立の実現のための「飛沫シミュレーション」の実施
政策対応利用課題(内閣感染症危機管理統括庁)
「富岳」を基軸とした創薬DXプラットホームの構築
~富岳の仮想空間で薬をつくる~
Society 5.0推進利用課題(一般財団法人ライフインテリジェンスコンソーシアム)
02
4講演
未来社会の創造
AIの活用によるHPCの産業応用の飛躍的な拡大と次世代計算基盤の構築
領域:産業競争力の強化
成果創出加速プログラム 課題代表者:加藤 千幸(東京大学)
シミュレーションとAIで解き明かす太陽地球環境変動
領域:防災・減災、環境問題/基礎科学の発展、新領域
成果創出加速プログラム 課題代表者:堀田 英之(名古屋大学)
計算機科学が拓く未来のモビリティ
~航空輸送, 航空交通管理から「航空宇宙モビリティ」へ~
領域: 防災・減災、環境問題
成果創出加速プログラム 課題代表者:伊藤 恵理(東京大学)
包括的計測情報による多種全脳データ同化と特異的振動活動の探求
~「富岳」で融合する脳のデータとシミュレーション~
領域:健康長寿社会の実現/基礎科学の発展、新領域
成果創出加速プログラム 課題代表者:五十嵐 潤(理化学研究所)
03
パネル
ディスカッション
計算科学の未来、AIとの融合
コーディネータ
教育系YouTuber、SNSインフルエンサー
ヨビノリたくみ
パネラー(3名)
「富岳」成果創出加速プログラム 領域総括/
東京大学 大学院理学系研究科 教授 常行 真司
成果創出加速プログラム課題代表者
伊藤 恵理(東京大学)
成果創出加速プログラム課題代表者
五十嵐 潤(理化学研究所)
ヨビノリたくみ
教育系YouTuber
YouTubeチャンネル『予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」』で、主に大学の数学や物理の解説動画を配信している。学位は修士(学術)(東京大学・2017年)。令和5年度の「科学技術分野の文部科学大臣表彰」科学技術賞(理解増進部門)を、動画編集などを担当するヨビノリやす とともに受賞している。受賞理由は「インターネット動画配信による革新的な科学の理解増進」。チャンネル登録者数100万人。X(旧Twitter)フォロワー数15.7万人。
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パネルディスカッション中に、ハッシュタグ「#富岳百景シンポ23」を付けて、
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タイムテーブル
9:45
受付開始
10:00~10:10
オープニング ご挨拶 文部科学省
<セッション①>
10:10~10:35
内閣府における長周期地震動の検討
~日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に係る長周期地震動の検討に至るまで~
政策対応利用課題
内閣府政策統括官(防災担当)付
参事官(調査・企画担当)付
参事官補佐
川畑 亮二
内閣府では、今後発生するおそれのある大規模地震への防災・減災対策を検討するため、対象として選定した地震に対し地震動や津波の推計を行っている。大規模地震で発生する長周期地震動については、これまで南海トラフ巨大地震が発生した場合の揺れの強さの推計結果を公表しており、近年高層ビルの建設が進む首都圏への影響が大きい相模トラフ沿いの巨大地震についても成果のとりまとめに向けた検討を進めている。本講演では、富岳等を用いることで可能となったこれまでの内閣府の長周期地震動の推計について紹介するとともに、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震による長周期地震動の推計の今後の展望について講演を行う。
10:35~11:00
豪雨防災、台風防災に資する数値予報モデル開発
政策対応利用課題
気象庁情報基盤部数値予報課
数値予報モデル基盤技術開発室(数値予報開発センター)
室長
佐藤 芳昭
気象庁では日々の天気予報や線状降水帯・台風等に対する防災情報等作成のため数値予報を運用している。数値予報は各種観測データ等を用いてある時刻の大気状態を詳細に解析し、物理法則に基づいてその時間変化を計算することで未来の大気状態を予測する技術である。その詳細な計算のためにスーパーコンピュータを用いている。
近年、気象災害が激甚化していることから、その予測精度の大幅な改善が強く要請されている。このため気象庁では富岳を用いて精度改善に向けた開発の加速化を推進している。本講演ではその概要についてお話する。
11:00~11:25
経済活動と感染拡大防止の両立の実現のための「飛沫シミュレーション」の実施
政策対応利用課題
理化学研究所 / 神戸大学
教授
坪倉 誠
内閣官房コロナ室と連携して実施した、経済活動と感染拡大防止の両立を実現するための「新型コロナ飛沫シミュレーション」の概要について紹介します。具体的には、スタジアム、観光バス、ホテル宴会場、病室等を対象として空間レベルでの感染リスクの定量化の方法や各種対策の効果について議論すると共に、こういった緊急事態におけるHPCシミュレーションを共通言語とした異分野連携による統合知の形成と、その社会実装による社会基盤の構築について議論します。
11:25~11:50
「富岳」を基軸とした創薬DXプラットホームの構築
~富岳の仮想空間で薬をつくる~
Society 5.0推進利用課題
弘前大学大学院医学研究科
教授
玉田 嘉紀
理化学研究所計算科学センター
上級研究員
大田 雅照
Society 5.0はサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させ経済発展と社会的課題の解決を両立する社会(Society)である。我々は、人工知能(AI)とシミュレーションを融合させた創薬のための仮想空間を富岳上に構築し、標的タンパク質探索から医薬品候補化合物創製までの仮想空間化を目指している。本講演では、仮想空間で、どのように標的タンパク質を選び、薬のタネ(リード化合物)を同定し、優れた医薬品特性を有する化合物に仕上げるか(リード最適化)について説明する。
11:50~13:30
休憩
<セッション②>
13:30~13:50
「富岳」成果創出加速プログラムの概要紹介
「富岳」成果創出加速プログラム 領域総括/東京大学 大学院理学系研究科
教授
常行 真司
13:50~14:15
AIの活用によるHPCの産業応用の飛躍的な拡大と次世代計算基盤の構築
成果創出加速プログラム課題
東京大学生産技術研究所
革新的シミュレーションセンター
教授
加藤 千幸
世界最速クラスのスーパーコンピュータである「富岳」を利用すれば、従来は想像もつかなかったような大規模な数値シミュレーションが可能となる。このような数値シミュレーションには、ものづくり分野においても大きな期待が集まっている。本講演では、空気や水の流れのシミュレーションを中心として、ものづくり分野における数値シミュレーションの応用事例を紹介する。また、さまざまな分野においてAIの活用に期待が集まっているが、ものづくり分野におけるシミュレーションとAIとの関係を説明し、シミュレーションの今後の展開を展望する。
14:15~14:40
シミュレーションとAIで解き明かす太陽地球環境変動
成果創出加速プログラム課題
名古屋大学
教授
堀田 英之
静々と我々を照らし続けているように見える太陽ですが、実はその内部は大きく乱れて、表面では黒点を作り、上空大気ではフレア爆発を起こし、しばしば地球でのオーロラを引き起こすことが知られています。これらの現象は、多くの階層を含む複雑な現象であるために、これまでに数百年にわたる精密な観測があるにもかかわらずいくつかはその詳細を理解することができていません。スーパーコンピュータ「富岳」を用いて太陽地球環境変動の解明に挑む、我々の挑戦について解説します。
14:40~15:05
計算機科学が拓く未来のモビリティ
~航空輸送, 航空交通管理から「航空宇宙モビリティ」へ~
成果創出加速プログラム課題
東京大学 先端科学技術研究センター
教授
伊藤 恵理
航空輸送は、人類のモビリティ(移動・交通手段に関するモノ・コト全般)に、大きな変革をもたらします。世界の航空関連組織は、今後20年間に旅客・貨物輸送の需要が現状の2倍以上に増加し、その3分の1以上はアジア環太平洋地域に集中すると予測しています。より宇宙に近い高高度を飛行する無人機や「空飛ぶクルマ」の開発も進んでいます。そこで本講演では「どうして飛行機はぶつからないの?」「パイロットや管制官はAIにとって変わられるの?」などの質問に答えながら、空の旅の舞台裏で進む計算機科学の最新研究を紹介します。
15:05~15:30
包括的計測情報による多種全脳データ同化と特異的振動活動の探求
~「富岳」で融合する脳のデータとシミュレーション~
成果創出加速プログラム課題
理化学研究所
計算科学研究センター
高性能人工知能システム研究チーム
上級研究員
五十嵐 潤
私たちの脳には数百億個もの神経細胞があり、それらが数百兆本もの結合を通して電気信号をやり取りし、思考を生み出している。近年、神経細胞の電気信号や結合の大規模な計測技術が急速に発達している。その計測データをもとにして脳全体の活動を再現するシミュレーションが、スーパーコンピュータを用いて可能になりつつある。それらによって、従来よくわからなかった脳の考えるしくみや脳の病気のしくみを明らかにすることが期待されている。本講演では、「富岳」によって実現した脳のシミュレーションについて紹介し、今後の展望についてお話しする。
15:30~15:50
休憩
<セッション③>
15:50~16:50
パネルディスカッション
(テーマ:計算科学の未来、AIとの融合)
コーディネータ
教育系YouTuber、SNSインフルエンサー
ヨビノリたくみ
パネラー(3名)
「富岳」成果創出加速プログラム 領域総括/
東京大学 大学院理学系研究科 教授
常行 真司
成果創出加速プログラム課題代表者
伊藤 恵理(東京大学)
成果創出加速プログラム課題代表者
五十嵐 潤(理化学研究所)
16:50~17:10
質疑応答
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17:10
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HPCI計算資源ハンドブック(2023年1月発行)
「次世代研究者賞」受賞記念
高忠実LESを実現する圧縮性流体解析手法 ~航空機離着陸形態まわりLES~
(東北大学 淺田啓幸氏)
「次世代研究者賞」受賞記念
「次世代研究者賞」受賞記念 乱流熱流束の時間発展を予測するマルチモーダルニューラルネットワークモデルの開発
(京都大学 成田絵美氏)